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「天吹」の概要

2008/1/11
「歴史・民俗的「音の民具」=「楽器」」  「天吹」の概要

http://wave.ap.teacup.com/applet/tenpuk/msgcate3/archive?ap_protect=eycmbyyctvm
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「天吹」の竹材は、「布袋竹」=「胡産竹」=(コサン)とも呼ぶ=鹿児島では、場所によっては、わりあい普通に山手に生えている竹です。掘り起こした根っこの付いた竹の、下部から三節残して切り取りますが、節と節の間隔には、おおよその決まった寸法があります。

最下部の節までは指二本、次の節までは一握り、その上の最後の節まではひと握りと指二~三本ほど、といったような寸法の取り方です。ですから、作る人によって、竹材の選び方はマチマチとなります。
実は、竹の長短・太さ(内径)によって音(高低)が決まるわけですから、本来、かなり重要な要件ではあります。古代の精巧に作られた「天吹」は、節の取り方に拘りがあったり、むろん律呂が“礼法に則り”きちんと整えられてあった。しかし、武士の教養(たしなみ)としてのありよう、また個人的に吹きすさぶといったような独奏楽器であったのだから、他の楽器と合わせ吹く事が無い?ため、おのおの自分で製作して吹くのであれば、それでもいっこうにかまわなかったわけですよね。
また、武士の吹く「天吹」は、礼法のふえ「天吹」よりも二律下げたものを神事に憚って、作って吹いたとされているのです。また、宴(ウッチャゲ)笛と呼ぶ、少し長く太めの「天吹」もあったということでした。 
(=伊達氏・談)

「天吹」とその素材

 photo.by 堂仙 Kit.                  


「天吹」(てんぷく・テンプク・TENPUKU) 
または、鹿児島では「てんぷっ」=tenp という笛

**************************************参照 
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• 「天吹」 (てんぷく・テンプク・TENPUKU・tenp)

• 投稿者 伊達 欠宗

http://8407.teacup.com/ryuson/bbs/4/l50 

クリック

 「天吹」 「屋久島」の上質竹材・使用 

 photo.by 堂仙 Kit. 

1990年代製作=竹酔銘・「天吹」の いろいろ


一般に「尺八」と呼ばれる縦笛の仲間とされています。
尺八は、全国的に普及された竹製の縦ぶえですが・・。

「天吹」はいくつかの構造的に際立った相違や、音色、そして、民俗・民具の観点から歴史的にみても、いろいろな意味で世界でも類を見ない楽器といえるでしょう。

伝承の幻のふえ「天吹」は、古代には鹿児島以外でも吹かれたもの であったのか?長崎あたりで発行された日本とポルトガル・「日葡辞書」(1600年代頃)には「TENPUKU」と記載されてあった。


歴史・民俗的「音の民具」=「楽器」と言う観点からも興味津々ですね。
龍孫が知り得た「天吹」の幾つかの事柄を、だんだんに明らかにしてみたいと思っています。


タグ: 和楽器 天吹 伝承
by unp-tenp | 2011-08-09 23:51 | ~はじめに~
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