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古代笛「天吹」=古曲を吹奏/参考までに

[店じまい・お別れ]パーティー
美味しいピザをご馳走になって、お返し?に[天吹]を吹奏した様子のご紹介です。

古代笛「天吹」=古曲を
参考までに吹奏しました。


この度お集まりの皆様は、特に“食文化”に関心のある皆様(?!)だったのです。
序の「天吹」演奏(無料)コンサートには、耳を貸せません・・あらら~!
時折、談笑の合間に拍手は下さいましたので、そうとばかりは云えませんようで・・・。
古代笛「天吹」の演奏に対して、皆様の“古曲”の関心は案の定イマイチ?でありました。
冒頭、“楽曲などの説明”をしなかったから?・・、そればかりではないのだと思われます。
楽曲の音階が現代にアンマッチ?!
音曲が“鹿児島弁”?方言だから?・・それならば鹿児島のお方には通じる?筈?!。
いやいや・・現代の“鹿児島人”にとっても、古代の音曲(メッセージ性のあるものなど)は、また、神事や仏事などに使用された宗教色の強いものなどは、とても難解でしょうね。ましてや、“方言”の通じない他県のお方や古代語?を解せない、宗教の門外漢のお方等など・・は、無論のこと全くチンプンカンプンでありましょう。
以上のような「天吹」楽曲などの紹介は、古来からの伝統・伝承楽器であるとか、或いは、伝承者の紹介、また伝承の灯を消さないように・・といったたぐ­いの、楽曲とはあまり関係のない既に失われたものに対しての、懐古であったりしたとすれば、一部の研究者以外は恐らく興味半減ですよね。これまでは、純粋に音色や楽曲を作って「天吹」で楽しむなどと­は、遠かったような気がします。
=自戒もこめて=
“未知の音楽体験”を求めて聴いて下さった方などは、半ば欲求不満だったようであった?・・やはり(!)、
懐かしい唱歌・童謡などを盛り込んで吹奏すれば、(リクエストに応じた即興で、多少の失敗があっても)かなり楽しんでいただけるのでした。

伝承曲のなかで、音楽的に美しいメロディーだったりの興味深いものはあるが、もし、その部分だけをことさらに誇張したり反復した­りして演奏されることがあるとしたら、元の何らかの意味のある古典作品(ある種のメッセージ)の形を崩すことになって、本来は許されないことであろう。­もしも、限られた伝承曲とされているものだけを扱えば、"過去の文化財"としてのみで、魅力を失ない、活力に乏しくなり、早晩滅­びる運命となるであろう。
“文化財”としての伝承は、大切です。「天吹」も例外ではないでしょう。薩摩・二才唄や稚児唄などの優れた音楽性をもった音曲や格調高い歌詞などは、なんとか後世に伝えたいものです。
鹿児島の二才(にせ)=若者たちが、「天吹」の楽曲を覚えるために唄ったと思しき“戯れ唄”(=卑猥な歌詞)なども、伝承7曲(=実は8曲)とされている曲の中には散見されるのですが、これなども、当時を回顧するにはとても大切な“文化財”ではないでしょうか?=許されるならば、楽曲だけでなく、いくつか覚えたその“戯れ唄”も是非ご紹介(一部紹介済み)したいとも思っています。
【天吹 ノ オト】=堂仙の掲示板 ♪ 古流「天吹」奏者=虚堂
  http://8407.teacup.com/ryuson/bbs 
しかしながら・・元の“何らかの意味のある古典”作品の形を崩すことは避けなければなりませんね。そこらへんが・・
古流「天吹」:古曲「天吹」の魅力なのですから・・・。
以上の事柄を充分に踏まえた上で・・
やはり、「天吹」は現代にマッチした楽器としての"進化"が待たれてたるように思うのです。

「天吹」が生き残るには、今後“進化したふえ”とならなくてはいけませんですね。

http://youtu.be/opehV0aBiZ8



「天吹」演奏 =古流天吹:By竹酔庵 龍孫 .wmv
投稿者: taktok9 | 2011/10/10 | 再生回数 10 回

http://youtu.be/Te4s-QgFqMw



天吹=「タカネ」吹奏:竹酔庵 龍孫 (1).wmv
投稿者: taktok9 | 2011/10/10 | 再生回数 10 回


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[店じまい・お別れ]パーティー
美味しいピザをご馳走になって、お返し?に[天吹]を吹奏した様子を順次upしましょう。

http://happy.ap.teacup.com/ryuson/736.html?rev=1

*薀蓄*

古代笛:「天吹」の現状と将来

「天吹」の紹介は、古来からの伝統・伝承楽器であるとか、或いは、伝承者の紹介、また伝承の灯を消さないように・・といったたぐ­いの、楽曲とはあまり関係のない既に失われたものに対しての、懐古であったりした。また、純粋に音色や楽曲を作って楽しむなどと­は、遠かったような気がする。=自戒もこめて=(未知の音楽体験を求めて来てくださった方々などは半ば欲求不満だった?)
本来、楽器の性格(性能)からしても、また、奏者自身"いと個人的にたしなむ楽器"とした扱いから、これまでは劇場空間などで多­くの聴衆を魅了するなどという事にはなり得なかった。【歴史講演会】では興味をそそった?!
それは、『天吹』があくまでも、いと個人的に"たしなむ"という性格が強いのに加え、神事や仏事での法器としての楽器でもあった­?からと、のちに"独奏"楽器として伝承された(薩摩琵琶との協奏はあった?)それすらも禁止されてしまったという楽器として不­幸な歴史もあったりしたからに他ならない。

『天吹』という楽器は、歴史的にも、その優れた音楽性を開発してゆかなくてはならない段階ではある。
伝承曲のなかで、音楽的に美しいメロディーだったりの興味深いものはあるが、もし、その部分だけをことさらに誇張したり反復した­りして演奏されることがあるとしたら、元の何らかの意味のある古典作品の形を崩すことになって、本来は許されないことであろう。­もしも、限られた伝承曲とされているものだけを扱えば、"過去の文化財"としてのみで、魅力を失ない、活力に乏しくなり、早晩滅­びる運命となるであろう。

『天吹』は現代にマッチした楽器としての"進化"が待たれているように思う。

『天吹』が個人的な"吹きすさび"の世界、また、宗教など特殊の場でのみ行われるものであったら、すでに終わってしまったものの­整理・整頓ということで、今後の発展は望めないのではないかと思う。

現代文化のなかで鹿児島、日本の音楽文化として、この『天吹』という楽器・楽曲の世界での位置付けが、はたして可能であるか?
古代から伝承されてきた『天吹』が、アジア・日本・鹿児島の現代文化の一翼を担う民俗器楽として自信をもって、現代を乗り切って­ゆくことが出来得るのか? そして、何よりも、わが国の歴史的・古代笛としての位置ずけは可能であるのか?"まぼろしの笛"ということで終わらせたいのか、幕を引きたいのか?・・歴史講演会は可能であったのか?=先年、「ふるさと維新館」で歴史講演と銘打って(ネーミングは主催者の希望))やっちゃいました(汗)。宗教の範疇で扱うことや、特権階級の楽器としたりすること、そして限られた伝承曲のみを扱うことなどを超え、伝統楽器、『天吹』­という器楽の本来を踏まえつつも、新たな創作とによって、また、自由に吹くことのできる環境を整えることとで竹製・縦笛『天吹』­の"今日的な音楽性の開発と発展を妨げる障害"を払拭できるのかもしれない。
これは、『天吹』製作・奏者、また研究者・伝承者の一人として、積年の夢。
* 

「鹿児島民俗学会」誌に発表した論文(一部抜粋)と重複するところがありますが、「天吹」の未来にとって大切な事柄でもあること­から、多くの人に知っていただこうと思ったのでした。・・また、思いが、こころざしが同じであった、故・伊達悠三郎(友三郎)義父への追悼­と、その末娘(妻)の気持ちを汲んだ、ということでもあります。

bY 竹酔庵 龍孫

by unp-tenp | 2011-10-13 09:45 | 古代笛:演奏=【You-Tube】動画
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